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湘南鎌倉総合病院
循環器内科ホームページ

Last Updated on 2022年08月14日  ( 鎌倉古老ブログ is frequently updated.)

湘南鎌倉総合病院は、1988年11月01日に鎌倉市山崎の湘南モノレール沿に新設病院として開院し、当初より齋藤 滋の「心臓発作に対して、最高のカテーテル技術を持って24時間体制で対応する」という強い信念の下でスタートしました。開設当初は、循環器内科外来にも地域において未だ信頼を勝ち得ず、一日数名の方しか来診されませんでしたが、徐々に多くの患者さんのご信頼を勝ち得るようになりました。以来、私達の診療科から多数の重要な論文を国内外の学術誌に投稿・出版すると共に、これまでに15名を超す若手医師を海外の一流施設に留学生として送り出してきました。このように第一号職員としての齋藤 滋と共に33年前にゼロから始まった循環器内科ですが、現在では多くの優秀な医師により、以下の6つの部門が有機的に絡み合いながら、複雑化する最先端循環器病治療を、より安全によりご負担少なく皆様方に行って頂いております。 

湘南鎌倉総合病院循環器科 2019年一年間診療実績 戻る »

2019年一年間で、当科が心臓カテーテル室で行った検査・治療手技総数は5,108件でした。毎日にならすと一日14.0件ということになりました。この内、経皮的冠動脈インターベンション (PCI)は 924件でした。ちなみに FFR (Fractional Flow Reserve)測定については、463件で行われ、IVUSは677例、OCTは287例で用いられました。140例の急性心筋梗塞症例を含め、177例に対して緊急PCIが行われました。Rotablatorは37例、Coronary Orbital Atherectomyは64例に対して用いられました。

末梢動脈に対する血管内治療 (EVT)の症例数は大幅に増えました。末梢血管治療(Endovascular therapy:EVT)の対象は、下肢動脈 (腸骨動脈・浅大腿動脈・膝窩動脈・膝下血管)の病変のみならず、腎血管性高血圧症を引き起こす腎動脈狭窄症や、鎖骨下動脈狭窄症、そして深部静脈血栓症などの静脈疾患も症例によっては対象となります。2019年の1年間で、下肢動脈を470例、腎動脈を15例、鎖骨下動脈を8例、静脈病変を含むその他の治療を21例合計512例に対して EVTによる治療を行うことができました。ご紹介も相まりまして数年前の2倍の件数と増加しており、全国でも有数の症例数を有しております。

不整脈に対するカテーテル・アブレーション治療は、777件に達しました。中でも心房細動に対するカテーテル・アブレーションは 575件に達しました。これには積極的に行っているクライオ・アブレーションの効果が大きいと考えられます。

当院での不整脈デバイスの特徴は、心臓カテーテル治療に熟知した医師による迅速な手技、指導医を有するリード抜去術、の2点が挙げられます。

2019年は全体で292件に対して行われ、新規移植症例は185件で、ペースメーカーが138件(内リードレスベースメーカー29件)、植込み型除細動器 (Implantable Cardioverter Defibrillator: ICD)が13件、心臓再同期療法デバイス (Cardiac Resynchronization Therapy: CRT)が21件、リード抜去術が30件、ルーブレコーダー植え込みが13件で行われました。これらの実績は神奈川県でも随一の件数であり、全国的にも多い症例数です。

また最先端治療法である TAVI/TAVR (Transcatheter Aortic Valve Implantation/Transcatheter Aortic Valve Replacement: 経カテーテル的大動脈弁植え込み術)の件数は139件と着実に増加しました。また、当院では手術困難な重症僧帽弁閉鎖不全に対するカテーテル治療 (MitraClip)も先進的に治験により実施しておりましたが、2019年1年間では44件に達しました。また、心房細動患者さんに対する脳塞栓症予防ディバイスである左心耳閉鎖術に関しても日本最多の治験症例数12例以降、2例を経験しています。これらを含め、最新医療機器に関する治験件数は着実に増加し、日本における医療の発展に貢献しております。


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