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(Staff一覧と、CAG、PCI説明文を改定しました)

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Last Updated on 2018年10月28日  ( Blog1 and Blog2 are under frequent renewal.)   

TAVI/TAVR (経カテーテル的大動脈弁植え込み術/置換術)および僧帽弁閉鎖不全に対する経皮的僧帽弁接合不全修復システム = MitraClip

ここ数年間で循環器病学臨床面での一番の画期的な治療法は、SAPINT-EX外科的大動脈弁置換術が困難な重症大動脈弁狭窄症症例に対する、経カテーテル的大動脈弁植え込み術です。当科は、この分野でも日本国内数少ない治験施設として、その実施に当たってきました。今でも重症大動脈弁狭窄症に対する治療法として外科的大動脈弁置換術しか治療法を提示されていませんでしょうか? 今や、TAVIという画期的な治療法を受けることができるのです。

治療成績はNCDに登録され、より安全で有効な治療が日本全国で行われるように務めています。

これまで日本国内で保険償還下で使用できる TAVIのディバイスは、Edwards SAPIEN-XT, SAPIEN3そして Medtronic CoreValve (Classic)のみですでしたが、2016年12月からは最新のディバイスである Evolut-Rも保険償還下で使用できるようになり。これらの植え込みに関しては、カテーテル治療に関して世界でもっとも豊富な経験と優れた技術を有する齋藤 滋が中心となって、世界的にも素晴らしいハート・チームにより万全の態勢で行っております。

なお、齋藤 滋はSAPIEN-X, SAPIEN3のみならず、CoreValveそしてEvolut-Rに関して、プロクター資格(他の医師に植え込みを指導する資格)を有しています。

当科は SAPIEN-XT, SAPIEN3以外にも CoreValve (Classic), Evolut-Rについても既に豊富な植え込み経験を有し、さらに最新の機器である Lotus Valveについても治験による植え込みを行ってきましたし、今後は、Porticoというものについても、治験での使用を開始しています。

TAVI以外にも、当科は TMVR (Transcatheter Mitral Valve Repair: 経カテーテル的僧帽弁修復術)の治験にも携わり、この最先端医療機器による重症僧帽弁閉鎖不全患者さんの治療(経皮的僧帽弁接合不全修復システム = MitraClip)を行っております。なんと鎌倉は日本最多の MitraClip治療症例数を誇ります その最大の理由は世界で一番 心房中隔穿刺 (Brockenbough法)が上手な神業的術者 齋藤 滋 (人呼んで Clipper and Puncturist: クリップするであり且つ、穿刺名人)と、経食道心エコー法 (TEE)の実践的観察に経験を積んでいる 水野 真吾がいるからです

さらに、心房細動に伴う塞栓症予防ディバイスとして期待されている、左心耳閉鎖術(Watchman)に関しても、治験での治療を行っております。

TAVI術者の心の中

MitraClip術者の心の中

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PCI (経皮的冠動脈インターベンション)

経皮的冠動脈インターベンション (PCI: かつては経皮的冠動脈形成術 PTCA とも呼ばれていました)は 1977年に当時チューリッヒ在住であった Dr. Andreas Gruentzigにより初めて実際の患者さんに対して治療が行われました。この時は、単純な風船の拡張により、冠動脈狭窄病変を拡大し成功裏に治療が行われました。STENTこの時より、既に40年間が経過し、その間に様々な治療法の改良と医学的知識の蓄積が行われ、現在では薬物・運動・生活療法、外科的冠動脈バイパス手術と並んで、冠動脈硬化により引き起こされる虚血性心疾患 (狭心症や心筋梗塞など)に対する安全で有効な治療法として確立されています。齋藤 滋は、この分野における世界的にも先駆者であり、実際最初に齋藤 滋がPCIによる治療を行ったのは、昭和56年 (1981年)のことでした。それ以来、日本核内のみならず全世界での治療経験を有しています。

BRS(Bio-Resorbable Scaffoldings):完全生体吸収型薬剤溶出性ステント

ステント植え込み術は、経皮的冠動脈インターベンションの歴史の中でも治療の安全性と有効性を高めた画期的な治療法でした。しかし、一度冠動脈内に 植え込まれたステントは永久にそこに残ります。これを解決するために、BRSが開発されてきました。いよいよ日本において治験を以前に行ったことがある施設に限定して、BRSを使用することができるようになりました。その使用には安全性の観点から、トレーニング、教育そして経験が必要です。BRSとして最初に日本で使用できるようになるのは、BVS (Bioresorbable Vascular Scaffoldings)と呼ばれるものです。その植え込みに際しては、植え込み前後に十分な経験に基いて慎重な操作が必要とされています。当科は日本で一番 BRS植え込み実績があり、率先してBRS使用を行っていきますので、安心して治療を受けてく下さい。

治療成績はNCDに登録され、より安全で有効な治療が日本全国で行われるように務めています。

重要な情報です。BRSの一つで日本国内では唯一臨床使用が認可された BVS (Bioresorbable Vascular Scaffoldings)については、その後の安全性に関する懸念が議論されるようになり、2017年09月以降はその臨床現場への供給が停止されました。この結果、これ以降は新たな患者さんあるいは病変に対して、このBVSを植え込むことはできません。

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カテーテル・アブレーション

頻拍性不整脈に対して、カテーテルから主として高周波電流通電を局所異常回路に対して行い、不整脈を根治する治療法です。伝統的な対象疾患は、発作性上室性頻拍症、WPW症候群、心房粗動、頻発性心室性期外収縮でしたが、近年は発作性心房細動のみならず慢性心房細動に対しても積極的に行われるようになってきました。現在では、従来から行われてきた高周波通電アブレーションのみならず、マイナス70度まで異常電流回路組織を冷却し、これにより異常回路を遮断するクライオ・アブレーション(Cryo Ablation)も多数の患者さんに対して行っており、患者さんに対する負担軽減に寄与しています。

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EVT (血管内治療)

以前は PTA (Percutaneous Transluminal Angioplasty: 経皮的経管的血管形成術)という呼び名が主流でしたが、必ずしも血管形成のみが治療の方法論ではないことから、最近では EVTという呼び名が使われています。EVTという言葉だけでは、冠動脈に対する治療や、TAVI/TAVRも排除できませんが、一般的に EVTとは PAD (Peripheral Arterial Disease: 末梢動脈疾患)に対するものに限定されます。主な対象疾患は、閉塞性下肢動脈硬化症 特に、重症虚血肢 (Critical Limb Ischemia)、腎血管性高血圧症、内頚動脈狭窄症による一過性脳虚血性発作/脳梗塞症が挙げられます。

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現在当科で行っている医療機器治験

医療機器、特に循環器病分野の医療機器は急速に進歩しています。これにより以前は胸を開いての開心術でしか、あるいはそれ以前には薬物療法でだましだまし何とか自覚症状を軽減させることでした治療できなかった多くの疾患が、今や胸を開かず経皮的 (= 皮膚を切り開くことなく)にカテーテルを用いて治療することが可能となってきました。この急速な医療機器の進歩をもたらしているのが、治験なのです。当科では、冠動脈内薬剤溶出性ステント、冠動脈内生体吸収性薬剤溶出性スキャフォールド、薬剤溶出性冠動脈内バルーン、薬剤溶出性末梢動脈ステント、薬剤溶出性末梢動脈バルーン、冠動脈内・末梢動脈内回転式アテレクトミー、経カテーテル大動脈弁植え込み術、経カテーテル僧帽弁修復術、経カテーテル左心耳閉鎖術など多数の最先端治験を実施しています。

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ペースメーカーなどの植え込み術

現在では年間 200例を超える患者さんに対して、ペースメーカー植え込み術、ICD/CRT/CRT-D植え込み術を行っております。以前に体内式ペースメーカー植え込み行われ、その後何らかの誘因で植え込み電極が感染した場合に、電極を抜去して新しい電極を植えねばなりません。しかし、植え込みが長年経過していると、電極は心筋に強く接合しており、その抜去にはレーザーで癒着組織を剥離する必要があります。これを行うのが、エキシマレーザーを用いた植え込み電極レーザー抜去術でありますが、当院では神奈川県下でも数施設しか無い、施行の認定を受けており、他の施設からも抜去依頼を多数受けております。

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